聖書 基本 知識
学習 3:神の約束
序論 | エデンの園での約束 | ノアとの約束 | アブラハムとの約束 | ダビテとの約束 | 間違った解釈(天と地の滅亡, 英国人たちがイスラエル部族と言う主張)| 問題と解答

間違った解釈10:'British-Israelism'の主張

この考えはH.W.Armstrongの'Plain Truth'の団体が提案しているのであって、神がアブラハムにしたその約束はブリトンとアメリカの人たちに成就されたと言いながら、彼らがエフライムとマナセ部族であると主張しているのです。'British - Israel'運動の会員は英国の王や女王がダビテ王が始めたそのユダ部族から出た子孫であると信じています。彼らの論議を正当化するために、彼らはユダヤ人たちは神に拒絶され、その代りにブリトン族が選ばれたと結論するのです。

学習3に従えば、それは聖書的には正当化出来ない主張であることが明らかになります。次はそれが不当であることを述べている多くの論説の内のただ幾節であります。

すべての人間が同じく罪の呪いの下にあるから(ロマ.3:23)、キリストはもろもろの民族が救いの機会を得ることが出来るように死なれました。私たちがどの民族の人であろうとも、キリストに預かるバプテスマを受けて霊的イスラエル族の一部になるには全く関係がないのです(ガラ.3:27ー29)。私たちは世界のすべての人に福音を伝え、信ずる者にバプテスマを施せよと命令を受けています(マコ.16:15、16)。このように新しいイスラエル人はブリトン人ばかりでなく、すべての人から構成されるのです。

ブリトン人とアメリカ人の起源を証明するのがとても難しいです。彼らは世界のもろもろの所から来て集まった人たちの混合です。人が生まれる民族によって神に選ばれるのでありません。

British-Israelの会員たちは、神に服従するのとは別に、アブラハムの子孫に対して約束された祝福はブリトンの人たちに成就されたと主張しています。これは神の祝福は服従の条件によるとくり返し告げられた彼の原則に逆するのです。レビ記26章と申命記28章はそれ全体が、もし彼らが神の言葉に服従すると祝福であり、その言葉に服従しないと災いであると、イスラエルに及ぶ祝福の概要を述べています。神の言葉に服従するにかかわらず、彼がブリトン族にこの祝福を与えていると言う主張は聖書に全然根拠がない妄想であると言う外はないのです。

神が彼の民イスラエルを捨てて、その代りにブリトン族を選んだと言う示唆はロマ.11:1、2の句節に真っ向から反対するのです。"私(パウロ)は問う、「神はその民を捨てたのであろうか」。断じてそうでない。私もイスラエル人であり、アブラハムの子孫、ベニヤミン族の者である。... 神は、予め知っておられたその民を、捨てることはされなかった"。

過去に神の国はイスラエルの国でした(代下.9:8)。それは彼に服従しなかったから、破滅されたが、しかしその国は再建されるでしょう(エゼ.21:25ー27)。その国はイエスがダビテの王座で治める時(ルカ.1:32)、エルサレムに帰るでしょう(ミカ.4:8)。

現在世界に散らばれているイスラエル人たちがこの地球のもろもろの所から彼らの故土に再び集まるでしょう。"私はイスラエルの人々を、その行った国々から取り出し、四方から彼らを集めてその地に導き、その地で彼らを一つの民となしてイスラエルの山々におらせ、一人の王が彼ら全体の王となり、彼らは重ねて二つの国民とならず、再び二つの国に分かれない"(エゼ.37:21、22)。これは今肉のユダヤ人たちが彼らの故土に帰る方法で成就されています。それの完全な成就はその国で成就されるでしょう。現在イスラエル人たちの故土に帰りがその時がまもなく至ることを示しているのです。


  Back
Home
Next